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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

賞与がないため、月々の収入から貯蓄。今後、支出が増えていく中で、学費や老後資金などを確保できるのか心配です。

夫32歳(会社員) 妻33歳(パート) 子3歳・6歳

お子さまの希望に応えて習い事代が増え始め、生涯設計が気になりだしたご様子。お金を有効に使うためには、それぞれの家庭における「教育資金の予算枠」を知ることが大切です。

まず、老後資金の準備では、厚生労働省の財政検証より公的年金がいずれ2割減となることを想定。できれば、4000万円程度の貯蓄を目指したいところです。仮に、ご主人の収入が40歳で600万円、50歳で650万円ぐらいなら、下のお子さまが大学を卒業後、ご主人が定年退職するまでに1000万円程度はためられそう。加えて、退職金が1150万円ほど見込めるとのこと。あと1850万円は、例えば、今の貯蓄1400万円を老後のために運用することで、目標達成を目指すことも可能です。

現在、学資保険を含め、年間約90万円を貯蓄に回されているとのこと。固定資産税や自動車関連費を差し引くと、計上されている支出以外ほとんど使途不明金のない状況。しっかり貯蓄ができているのもうなずけます。

ただし、2年後には住宅ローン減税の対象から外れることや生活費の増大などが影響し、貯蓄のペースはダウンするでしょう。

お子さまの進路について、高校と大学は希望するなら私立で、バレエ留学も視野に。一般的な教育費や塾・習い事代で試算すると、上のお子さまが中学2年生になるまでは、収支はプラス。今後約10年で300万~400万円ほどの貯蓄も見込めるのではないでしょうか。これなら、学資保険と合わせて、私立の高校・大学への学費に備えることができそうです。

なお、習い事代や塾代などの上乗せ分の捻出については、奥さまがお考えのように働き方を変えることも必要です。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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