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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

保険の見直し、支出の改善、老後に向けた貯蓄など悩みがつきません。家計の考え方についてアドバイスをお願いします。

女性34歳(公務員)

奨学金の一括完済など大きな支出が一段落。ようやく昨年ごろから貯蓄ができる状況に。結婚する予定はなく老後への不安も頭をよぎる中、家計の考え方を知りたいとのご相談ですね。

勧められるままに入った保険の費用が負担になっているご様子。公務員の場合は、病気やけがの保障として社会保険の「高額療養費」に加え、共済組合から「一部負担金払戻金」が支給されます。1カ月の医療費の自己負担は2万5000円に抑えられるなど保障が手厚く、保険でカバーする必要はあまりなさそう。

ただし、先進医療を含む公的医療保険適用外の治療を選択する場合は、自己負担が高額になる可能性も。保険は、保障が足りない部分に的を絞るのがよいでしょう。死亡保障は扶養家族がいなければ不要。ご相談者が加入している生前給付金付き終身保険は、支払い総額が約950万円になるのに対し、老後資金としていくら受け取れるのか確認を。貯蓄を目的とするなら、保険だけではなく、税制優遇のあるiDeCo(イデコ)なども活用してみては。

老後の生活費や住居費は、まず、退職金や保険、財形貯蓄で約2500万円。加えて、携帯電話やクレジットカード払いの買い物といった支出の見直し、賞与などで年間100万円を貯蓄できれば60歳で2600万円に。今のうちから準備を進めることが大切です。

なお、持ち家購入は、賃貸住宅に住み続けるよりも費用が抑えられるなら検討の余地があります。仮に、このまま90歳まで賃貸住宅に住み続けると家賃4300万円と更新料などが必要。ただし、持ち家は、物件費用以外に固定資産税や火災保険料といった経費がかかることも念頭において考えてくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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