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コレ読んで!

役者は一日にしてならず

春日太一 小学館・1620円

16人の名優自身が語る、芝居への思いと役者人生とは

年齢も中年の域に差し掛かると、将来の理想像についてよく考える。寺尾聰、蟹江敬三、綿引勝彦…。念頭にあるのは渋い役者。ならば秘訣(ひけつ)を教えてやろうと、この表紙は言っている。

ベテラン俳優へのインタビューを集めた本書。裏話を聞ける面白さもあるが、次第に役者という職人の哲学に触れていくことになる。長い間一線を張るということは、絶えない需要があるということ。それは偶然ではなく生き残りをかけた努力と戦略で今がある。個人事業主として自身の価値を磨き、またその裏で自意識と戦い生き抜いてきた。本書ではその道程を実直に語る。僕も個人事業主の端くれ。役者の言葉は金言に満ちていた。

【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん

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