ホーム > > 特集:ひと > 私、○○を〝卒業〟しました

私、○○を〝卒業〟しました

先週号に引き続き、今週号も読者が登場! 3月は学校の卒業シーズンですが、最近は退職やアイドルグループ脱退など、何かをやめるときにも〝卒業〟という言葉が使われることがあります。新たなスタートを切った読者の〝卒業エピソード〟を聞きました。

〝変わること〟を楽しむように

孫とのスキンシップのため、整えていたひげをそりました

伊藤雅夫さん

左横にあるのが孫とのツーショット写真。「ひげを卒業する良い機会になりました」

「これは孫と撮りました」と伊藤さんが見せてくれた写真には、自身の白い〝あごひげ〟姿が。

「口ひげを伸ばし始めたのは10年ほど前。テレビでひげのある俳優を見て格好良いなと思って。営業職だった頃は伸ばせませんでしたからね」

3年ほどたって1cm程度のあごひげを伸ばすことに。白くきれいに整えたひげは、周囲にも好評でした。自慢のひげ、なぜ卒業したのでしょう。

「2歳だった孫に頬ずりを嫌がられたのがきっかけ。ひげが痛かったみたいで。正直、毎日の手入れは時間がかかって手間だったので思い切ってそってみることに」と2年前を振り返ります。

「すっきりして、見た目も清潔で気に入っています。ただ、孫の反応は、あっさりしたもの。今は成長して頬ずりもしてくれなくなりました」

お孫さんの反応は少し寂しいですが、自身に合うスタイルを模索してきた伊藤さん。今後ひげに代わるおしゃれを見つけたいのだとか。

習い事に区切りを付け、ボランティアにチャレンジ

池田桂子さん

「今は、やってみたいと思ったことを気軽に始められるのがうれしいです」

6年間通ったフラダンス教室を卒業した池田さん。「習っていたのは、古代から受け継がれてきたハワイの古典フラ。神社で踊りを奉納するなど貴重な経験ができました」

そんな思い入れの強いフラダンスに区切りを付けたのは、ボランティア活動に力を注ぎたくなったから。「会員制交流サイト(SNS)で、医療的ケアを必要とする子どもと家族のための、クリニック併設の施設を知りました。かつて看護師だった頃から、そのような施設が充実することを願っていたので、自分もかかわりたいという思いが強くなったんです。昨年の秋から月に2回ほど、ボランティアとして神戸まで行っています」

フラダンス教室ではベテランの域でしたが、先生や仲間も池田さんの思いを尊重してくれて、前向きに踏み出せたそう。

「フラを常に優先して考えていたので、卒業してから時間にも余裕ができました。新しい私が始まったような気持ちで、他に何を始めようかと考えるのも楽しいです」

切った髪は寄付し、ボブヘアを満喫中です

伊藤尚美さん

ボブヘアは夫にも好評だとか。「ロングヘアとは違った印象になるので、新鮮に感じます」

昨年末、伊藤さんは約30cmのロングヘアをばっさりとカット。切った髪は、病気や事故で頭髪を失った子どものウイッグを作る、ヘアドネーションと呼ばれる活動を行う団体に寄付したそう。

「生後まもない次女の入院中に髪の毛の寄付ができることを知ってから、2年くらい伸ばし続けました。それまでは、肩より少し下くらいの長さだったので、人生で一番長く伸ばしましたね」と話す伊藤さんの今のヘアスタイルは、毛先が軽やかな印象のボブヘア。

切ろうと思ったきっかけは、第3子の妊娠。「出産前に一度切ろうと。シャンプーを使う量が減り、髪の毛も乾かしやすくて楽になりました」現在、いろいろなおしゃれにもチャレンジ中。

「髪をくくれる長さを残したので、かわいいヘアゴムで結ったり、帽子をかぶってみたりとボブヘアに似合うアレンジを探しています」 新しい髪形で、赤ちゃんに会うのも楽しみですね。

このページのトップへ