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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

老後資金として、退職までにいくらぐらい貯蓄しておけばよいでしょうか? 70歳以降も、体力次第で働き続けるつもりです。

夫52歳(自営業) 妻51歳(嘱託職員) 子17歳・19歳

高専5年生と高校3年生のお子さんたちは、来春、それぞれが目指す道を進まれるご予定とのこと。子ども用の積み立てもあるので、次は、老後資金の準備を本格化させるステージです。

まず、残債390万円の住宅ローンの返済について。今のタイミングで100万円の繰り上げ返済(元本)をした場合、約12万円の利息軽減効果が見込めます。200万円なら20万円。しかし、2年後では、同じ100万円の繰り上げ返済でも利息軽減効果が6万7000円に。できるだけ早い時期の実行が有利です。

次に、退職時までに準備しておきたい貯蓄額について。日本人の平均寿命は女性87・26歳、男性81・09歳。自営業の夫が70歳まで働き、退職後およそ20年間の生活にかかるさまざまな費用を準備することになります。

退職後の生活費は、家庭や地域によって差があるため、ご自身の家計を基準に考えましょう。現在の家計から、住宅ローンと子ども関連費を除いた支出は20万円。年金額は夫婦で月21万円程度と予想されるため、月々の生活は大丈夫そうです。

となると、貯蓄の目的は、医療、介護、介護施設の利用などにかかる費用の準備ということになります。介護付き有料老人ホームなどの利用を想定すると、夫婦分として貯蓄は5000万円を目安に。利用しない場合でも貯蓄は2000万円に。

近々予定している住宅リフォーム代150万円を差し引き、貯蓄2000万円を達成するためには、新たに年間30万円の積み上げが必要です。5000万円を目標にするなら、年間190万円になります。

十分に老後の生活の目途が立つ家計になっています。これからは健康面にも気を付けて、楽しい生活を送ってください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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