ホーム > > 特集:社会・生活 > スマホ決済Q&A

スマホ決済Q&A

今、急速にキャッシュレス化が進行中! ○○ペイなど多彩なスマホ決済サービスもあり、「複雑でよく分からない」という人も多いのでは? そこで、専門家に聞きました。

教えてくれたのは

デジタルライター綿谷禎子さん

情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスに。現在はビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業の自社発信メディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。特に、スマホ決済などキャッシュレス関連に強い。

新時代に備えて、知識を身につけよう

リビングくらしHOW研究所の「キャッシュレス決済についてのアンケート」(※1)によると、現金とキャッシュレス決済でどちらの支払いが多いかは、ほぼ半数ずつ。利用しているキャッシュレス決済で一番多いのは、カード式電子マネー(交通系・流通系ほか)94・4%、次いでクレジットカード86・3%、〝スマホ決済〟は12・4%でした(複数回答)。

「世界的にみると、日本のキャッシュレス化は遅れています。その理由は、現金への信頼性の高さとスマホ決済への不安感。しかし、来年の東京オリンピックを前に急速に進みつつあり、多くの店でスマホ決済が利用できるようになってきました」と綿谷禎子さん。まずは知識を身につけて!

  1. Q1

    〝キャッシュレス〟での支払い方法には
    どんな種類がありますか?

    A
    キャッシュレスでの支払い方法は、タイミング別に「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類。スマホ決済は、サービスによって利用できる支払いが異なります。
    【前払い】…… プリペイド方式で、電子マネーが代表的。事前に現金をチャージしておき、その金額内で利用。
    【即時払い】 代表格はデビットカードで、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされます。
    【後払い】…… クレジットカードが代表的で、購入して半月から1カ月後の支払いになります。
  2. Q2

    スマホ決済で、スマホをかざす方法
    QRコードなどを読み取る方法の違いは?

    A
    スマホをかざす決済は、日本では主にFeliCa(フェリカ)という通信技術が使われています。〝おサイフケータイ〟や電子マネーと呼ばれ、利用するには、FeliCaに対応したスマホが必要。国内の大手キャリアで販売されているスマホは、対応のものが多いです。

    一方、コードを読み取る決済は、アプリで支払うタイプなので、ケータイの種別にこだわらず、基本的にどのスマホでも利用可能です。自分のスマホに表示したQRコードやバーコードを店側に読み取ってもらう「ユーザー提示型」、逆にお店が提示するQRコードを自分のスマホに読み込んで支払う「ユーザー読み取り型」があります。
  3. Q3

    最近、「コード決済」が注目
    されていますが、どうして?

    A
    QRコードやバーコードなどを表示して行う「コード決済」は、利用者がアプリをインストールすれば、スマホの種類に関係なく始められます。また、店舗にとっても高額な専用端末がいらず、決済手数料も低め。個人店でも導入しやすいんです。続々とサービスが増えていますが、まずは特徴を知って、よく利用するお店で使えるものや、お得なキャンペーンなどをきっかけに始めてみるのもいいのでは?
  4. Q4

    セキュリティーは大丈夫?
    スマホをなくした時は?

    A
    不正利用などの対応は、各サービスでそれぞれ対策を実施。仮に不正利用の疑いがあった場合は、きちんと確認が取れればスマホ決済を提供している企業側やカード会社などが補償してくれます。

    スマホを紛失した場合は、まずはケータイ会社に連絡してスマホ機能をロックしましょう。パスワード設定はもちろん、指紋や顔などの生体認証を設定しておけば、より安心感があります。
  5. Q5

    スマホ決済を利用する際の
    注意点などはありますか?

    A
    スマホ決済は、現金払いに比べるとお金を使っている感覚が薄れがち。ムダ遣いには注意しましょう。しかし、支払った日時や場所、金額などの利用履歴が一覧できるので、管理しやすいというメリットも。まめにチェックすることが大切です。電子マネーの場合は、チャージをオートではなくその都度にしたり、毎月の予算分だけチャージしておくようにすれば使い過ぎ防止になります。

※1:サンケイリビング新聞社のWebサイトで2018年12月にアンケートを実施
(有効回答数/キャッシュレスを利用している女性1360人)
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
※6月10日時点の情報です

このページのトップへ