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インタビュー

「ワックジャパン」代表取締役 小川美知さん

同社主催の「日本文化を海外に紹介する為の講座」の第20回参加者を募集中。
折り紙や茶道の講師たちも同セミナーを卒業。詳細はホームページで。http://wakjapan.com

障がい者の自立支援も可能に。折り紙で国際文化交流を

第12回「文化ベンチャーコンペティションin京都」で、京都リビング新聞社賞を受賞したのは、小川美知さん。提案は「障害者支援ビジネス・ガチャポンで折紙作品」です。



小川さんが代表を務める「ワックジャパン」は、海外からの旅行者が日本の伝統文化に触れられる、さまざまな体験メニューを提供しています。

「折り紙も日本の伝統文化の一つ。その美しさ・独創性を海外の方にも広く知ってほしい」と小川さん。まずは、国際的な会議が行われる会場を飾るための作品を作り始めました。

「折り紙は、時間がかかり、丁寧さも必要。たくさん作るには、そういうことにたけた、障がいのある方たちに依頼しようと思い立ったのです。当社の講師たちが指導させてもらいました」

継続的な仕事となるシステムに

作品づくりはすすんでいったものの、次の課題は「壊れやすい折り紙をどう運ぶか、でした。そんなとき、ふと孫の“ガチャポン”のケースを見て『これ、ちょうどいいわね』と(笑)」。

作品をカプセルに収めると、自動販売機で売れるという新たなメリットを発見。これが、「ガチャポンで折紙作品」の始まりです。現在、自動販売機は同社など京都市内3カ所に設置。さらに大手玩具メーカーと協力し、国際空港に置く計画が進んでいるそう。

「装飾物としては一回ごとの展示で終わりますが、これだと作品の種類を増やせば、いくつも買ってもらえる可能性が広がります。需要が高まると、仕事に継続性が生まれ、作品づくりをしてくれている障がい者の自立支援にもつながります」

作品には、英語の説明書や二次元コードを入れて折り方の動画が見られるなど、日本文化を伝える工夫もしっかりと。

(文・市野亜由美

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