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大人の〝ウソ〟、子どもへどう影響する?

「早く寝ないとオバケが出るよ」「テレビばかり見ていたら捨ててしまうよ」。親が子に言うこれらは、実際には起こらない、実行しない、いわば〝ウソ〟。何げなくついているそんな大人のウソは、子どもに何か影響するのでしょうか。リビング読者へのアンケートをもとに、専門家と考えます。※リビング読者にアンケート。有効回答数309。本文( )内は読者の名前

子どもにウソをついたことのある読者は88%

最も多かったウソはしつけのための〝方便〟

「子どもにウソをついたことはありますか」との読者アンケート(※)で、88.3%もの人がなんらかのウソをついたと回答しました。「心配をかけないため」「子どもの健康を守るため」など、そのパターンはさまざま(下表参照)。

最も多かったのが「しつけのため」のウソ。「早く寝ないとオバケが出るよ」など怖い存在を持ち出したり、片付けをしないときに「おもちゃを全部捨てるよ!」と言ったり。店でお菓子などをせがまれたら、「今日はお金がないんだ」とあきらめさせる人も。中には「ニンジンを食べると足が速くなる」など、何かいいことが起こると思わせるという例もありました。

それらのウソをつく理由としては、「優しく話しても叱っても聞かない」(YIさん)、「親に時間と余裕がない」(NYさん)、「その方が早く納得してくれる」(INさん)などの声が。忙しい日常の中で、なんとか子どもに言うことを聞かせるための親の方便、というところでしょうか。

大人の都合でつくことも

遊んでとせがまれたとき、面倒なので「体調が悪い」とごまかす、おもちゃを買うつもりはないけれど「今度ね」と言うなど、その場しのぎのウソも挙げられました。中には、「パパは昔テストで100点ばかりだった」「年齢を10歳サバよんでいる」といった例もあり、大人の都合や見えでウソをついてしまう人も少なくないようです。

リビング読者の〝大人のウソ〟を分類

しつけのため
  • 夜なかなか寝ないとき「早く寝ないとオバケが出るよ」(KYさん)
  • 「悪いことをすると、鬼が来て連れていかれちゃうよ」(HMさん)
  • 「おもちゃを片付けないと全部捨てるよ」(NYさん)
  • 「時間を守らないならゲームを捨てるよ」(TFさん)
  • 決めた量以上にジュースを欲しがったとき、「もう家にないからまた買いに行こうね」(MFさん)
  • 店で毎回お菓子をねだられるので「お金がないから買えないよ」(TSさん)
  • 公園で帰りたくないとぐずるので「お母さんは先に帰ります!」(MCさん)
  • 言うことをきかないので「お母さんはこの家を出ていくよ」(ISさん)
  • ニンジンが嫌いな子に「ニンジンを食べると足が速くなるよ」(HHさん)
  • 「ごはんを食べないなら、もうずっとご飯なし!」(IMさん)

など

大人の都合
  • 遊びに連れて行ってとしつこく言われ、「体調が悪いから出かけたくない」(IYさん)
  • 店で騒がれると面倒なので「次買ってあげるから」(KCさん)
  • 「パパは昔テストで100点ばかり取っていた」(IJさん)
  • 自分の年齢を10歳若く言っていた(IKさん)

など

子の健康を守るため
  • 子どもには味が濃すぎたり辛かったりする食べ物は「苦いよ」(YMさん)
心配させないため
  • 体調が悪くても「大丈夫」(HMさん)
楽しませるため
  • 当日驚かせたくて「誕生日のプレゼントは買ってないよ」(EYさん)

など

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