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質問

離婚後、養育費なし。子どもたちが私立の高校や大学を希望した場合、奨学金を利用せずに進学させることができますか?

母42歳(公務員) 子11歳・14歳

シングルマザーとして子育てと仕事を両立し、日々のやりくりを頑張っておられますね。通信費、お小遣いも最低限に抑えられています。支出の中では塾代などの負担が大きめですが、来年の入試までの必要経費として割り切ってください。

二人のお子さまが、奨学金を利用せずに私立の高校と大学へ進学できるかを知りたいとのこと。

京都府の「私立高校あんしん就学支援」では、世帯年収590万~910万円の場合、年間で19万8000円の支援が受けられます。文科省の統計によると、入学金を含めた私立高校の初年度の学費は平均約73万円、入学金を除くと約57万円。高校入学後、塾代がなければ現在の教育費とほぼ同水準です。現在、年間約150万円の貯蓄ができているので、下のお子さまの塾代が増えても、十分対応が可能。私立高校への進学に大きな不安はありません。

大学進学時に、子ども一人につき学資保険240万円と貯蓄240万円の準備ができる見込みですね。データによると、私立大学4年間の学費は平均で約460万円なので、ほぼ賄えそう。しかし、大学受験に際しては受験料や予備校費などさまざまな費用が必要になります。また、理系学部に進学した場合には学費が平均より大きくなる傾向も。となると貯蓄の一部取り崩しも予想されますが、まとまった預金があるので問題はないでしょう。ご相談者の希望する2年に1回の家族旅行も、今のうちにおおいに楽しんでくださいね。

60歳で退職し再就職は希望されていませんが、退職金など未確定な部分が多く、可能かどうかの判断は難しいかも。お子さまたちが独立した後、リタイアまで時間があるので、ひとまずは貯蓄に励みましょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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