ホーム > > 特集:子育て・子ども > 子どもとの世代間ギャップ

子どもとの世代間ギャップ

常識だと思っていたのに、下の世代には通じないということも。今回は高校生以下の子どもとの間で感じた〝世代間ギャップ〟を読者に聞いてみました。すると、驚きの行動やひと言がたくさん! 子どもと一緒に読んでも盛り上がれそうです。

読者の声

  • ダイヤル式の黒電話をかけようとした小学5年生の孫。穴に指を入れて押していました(YE、61歳)
  • 娘(9歳)が、「公衆電話」「受話器」などの言葉自体聞いたことがないというのにびっくり(OM、45歳)
  • 6歳のめいに折り畳み式の携帯電話を見せたら、「おもちゃ?」。携帯電話だと信じてもらえなかった(NS、29歳)
  • 友達の子ども(6歳)に「家の電話番号って?」と聞かれました。個人携帯があるので、固定電話を設けない家も多いのですね(HH、45歳)

黒電話に携帯電話、電話の歩みを振り返ってみると

NTT西日本によると、固定電話として〝黒電話〟が登場したのは1933年のこと。代表的な電話機として活躍しましたが、1969年に〝プッシュホン〟が誕生してからはボタン式がメジャーになりました。

一方、どんどん進化する携帯電話はというと…。1991年、NTTから超小型携帯電話「mova」シリーズが発売。折り畳み式もあり、携帯電話は急速に普及していきました。Apple社から「iPhone」が発表された2007年以降はスマートフォンの利用が広がっているものの、折り畳み式の携帯電話は現在も販売されています。

そして、大人も使う機会が減った公衆電話。1988年度は全国で82万7167台ありましたが、30年後の2018年度は15万5214台に。とはいえ、災害時などいざというときのため、子どもに使い方を教えておくとよさそうです。

読者の声

  • 「ラジカセって何?」と9歳の孫に言われました。もはやカセットテープは過去の産物のようです…(ES、61歳)
  • CDを知らなかった、 おいの子ども(小学5年生)。音楽はスマホで聞くものだと思っていたみたい(SN、60歳)
  • めいの子ども(小学5年生)にレコード盤を見せたら、何か分からなかった。直接つかもうとしたので慌てて取り上げました(KH、61歳)

どこでも気軽に曲が聞けるように進化を続ける音楽メディア

「レコードが一般家庭に広まったのは1970年代。80年代になると、徐々にCDへと移行されていきました」と話すのは、JEUGIA・AVソフト担当マネージャーの望月達也さん。

「『ウォークマン』の流行に伴いカセットテープが人気になるのも80年代です。〝A面〟〝B面〟という呼び方になじみがある人も多いのでは」

80年代後半~2000年代にはいわゆる〝CDバブル〟が起こり、CDが主流に。カセットテープは録音ソフトとしての面が強くなります。90年代に発売されたMDも録音ソフトとして活躍しますが、「iPod」の登場で目にする機会が減少。

「どこでも気軽に音楽が聞きたいとの需要に合わせ、音楽メディアは進化してきました。一方で、『歌の練習時に便利だから』と今でもカセットテープを愛用する人も。音楽配信サービスも浸透してきましたが、物として手元に残る音楽メディアはこれからもなくならないと思います」

読者の声

  • 小学1・3年生の母です。漢字の書き順が私が習ったときと今では違いました(KE、41歳)
  • 友達の子ども(小学1年生)の宿題を見ていたら「さくらんぼ計算」なるものをやっていた! 初めて知りました(IH、33歳)

覚えやすさなどが重視され書き順が変わった漢字も

漢字の書き順は時代によって変わるのでしょうか。日本漢字能力検定協会に尋ねたところ、1958年からは同年に文部省が発行した「筆順指導の手びき」の書き順が基準になったとか。ですが、「この手びきは正しい筆順を一つに定めるものではなく、未掲載の筆順を誤りともしていませんでした」(同協会担当者)。

1977年以降、現在までは「原則として一般に通用している常識的なもの」が教科書に採用される書き順の基準になっていますが、実際は「筆順指導の手びき」がそのまま掲載されているといいます。

また、1958年より前の基準はなし。「上」「右」「寒」「取」といった漢字は、今と違う書き順で教えることがあったそう。「担任や習い事の書道の先生から、この時代の筆順を習った人もいるのかもしれません」

書きやすさ、覚えやすさ、整えやすさ、字源、運筆などが考慮され、書き順が変わる場合があったとのことでした。

このページのトップへ