お風呂のパワー

せっかく入るなら、トコトン活用したい
お風呂のパワー

お風呂に関するQ&A

湯船につかるときの効果は、
シャワーでは期待できませんか?

温熱効果は多少は得られるかもしれませんが、水圧効果・浮力効果はありません。ただ、心臓の弱い人には水圧が負担となるので、むしろシャワーがおすすめです。

シャキッとするので、
朝風呂が好きなんです

朝風呂はあまりおすすめできません。早朝は血圧が上がり、脈拍が増え、血液粘度(ねんど)も高くなるので、最も血栓ができやすい時間帯だからです。ただしシャワー程度なら問題ないでしょう。

湯船から出るときに
ふらつきやすいのですが

入浴時の事故で多いのが、湯船から出るときにめまいを起こして倒れるケースです。それまで水圧の働きで上半身にあった血液が、水圧から解放されて一気に下半身に流れるため、血圧が急激に変動するためです。湯船から出るときには、急に立ち上がらずに、頭を低くしてゆっくり出ましょう。西洋式の浅い寝転び式のお風呂ならなお良いですね。


肩こりがひどいので、
肩を温めたい。
でも肩までつかると
心臓に負担がかかるし…

入浴は血行を促進させ、体のコリをやわらげてくれます。血液は全身を循環するので、肩まで湯船につけなくても大丈夫ですよ。時々肩にかけ湯をする程度で良いでしょう。


泡が出る炭酸ガス系の入浴剤は、
泡がなくなっても効果があるの?

時間がたつと炭酸ガスが抜けてしまうので、炭酸ガスによって期待される血行促進効果は薄れます。ただし保温効果などは変わりません。

うちは3世代家族。
気を使って、おじいちゃんに一番先に
入ってもらっているのですが…

一番風呂は湯あたりが少しピリピリしませんか。あれは水道水中の塩素によるものです。またこの時季は浴室内が冷えているので部屋との温度差が激しく、心臓や血管に負担もかかります。一番風呂は元気な世代が入ってはいかがでしょう。

賢く使いたい入浴剤

いい香りやきれいな色が楽しめる入浴剤。でももちろんそれだけではありません。入浴剤の効果的な使い方を今西さんに教わりました。


入浴剤(この場合、医薬部外品指定のもの)は、温泉に含まれる有効成分が含まれており、さら湯より入浴効果を向上させるとの実験データがあります。 パッケージに記載されている効果・効能や成分を見て、自分の望む効果が期待できるものを選びましょう。

●保温性アップ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなど
●さらに血行を促進炭酸ガス系の入浴剤
●皮膚をより清浄に炭酸水素ナトリウム
●しっとり感をプラス保湿成分の入ったもの
●リラックス色や香り

家庭にあるものも入浴剤に


市販の入浴剤の主成分は炭酸水素ナトリウム、すなわち重曹ですので、入浴剤の代わりに重曹を使っても良いですね。 炭酸水素ナトリウムは皮膚の角化層をやわらかくする働きがあるので、入浴による清浄効果を高めてくれます。量は大さじ2~3杯くらいで良いでしょう。 塩に好みのエッセンシャルオイルを混ぜても入浴剤代わりになりますよ。

100年ぶりの新製品は、浴剤!


玄武ゆ

1包630円。3個セットの箱入りはプレゼントにも良いですね

漢方薬の「六神丸(ろくしんがん)」。飲んだことはないという人でも、看板などに見覚えがあるのでは。現在国内でも多くの製薬会社が六神丸を生産・販売していますが、最も古いといわれるのが、明治27年創業の亀田利三郎薬舗(北区)のものです。

その同社が100年(!)ぶりの新製品として昨年発売したのが「玄武ゆ」という浴用剤です。「六神丸にも含まれている朝鮮ニンジンを使用。冷えに良いという『当帰(とうき)』『川芎(せんきゅう)』と、ミカンの皮を干した『陣皮(ちんぴ)』を加えました」(同社常務取締役・亀田利一さん)。

記者も使ってみましたが、ほっとするようなエキゾチックでスパイシーな香りに包まれ、湯ざわりもやわらか。リラックスしてゆっくり湯船につかることができました。
販売・問い合わせは同社=TEL:075(462)1640。http://www.kameroku.co.jp

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