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読者が推薦!私の街の“いい女”

読者が推薦!きらきら輝く、私の街の“いい女”

光武さん(右)と長濱さん(左)を訪ねたのは真夏。店の奥には工房の窯があり、室内の温度は高めでしたが、おそろいの作務衣(さむえ)で登場してくれました。一見、対照的な二人ですが、「声が似ているとよく言われます。店に電話をかけてきた親でも間違えるほど」と光武さん

身近な器で伝統のよさを伝えたい

光武 みゆきさん・長濱 りささん


別々の窯元での修業をへて、光武(みつたけ)みゆきさん(33歳)と長濱りささん(33歳)が、今年2月にオープンさせた「めおと屋」(東山区)。店内には2人が絵付けをした陶器が仲よく並びます。
「長濱さんの作品は繊細で、使う人の気持ちを立てる器」(光武さん)
「光武さんの器は伝統柄を使いながらも、個性的」(長濱さん)
互いに認め合う2人ですが、作品を厳しく批評し合うこともあるそう。「いいものをちゃんと作りたい」といった決意がうかがえます。
「私たちが絵付けを学びだしたころから、京都の窯元が、どんどん閉鎖されていきました。“もったいないな。できることはないだろうか”と思ってました」と長濱さん。
「目標とする職人さんたちの技術に追いつくために日々精進しながらも、今の自分たちの力でできることをしてみたくて、お店と工房を始めました。思わず手に取りたくなる“身近な、ちょっといいもの”を作り、たくさんの人に広められたら伝統を残していけるかな、と」と光武さん。
─取材の帰り、学生風の男性が店先をのぞいていました。「若い人が足を止めてくれたとき“やった!”と思う」。2人の言葉を思い出し、つい記者も笑顔になりました。

めおと屋(東山区東大路三条下ル) TEL:075(531)7930


推薦者の声

今年から、陶工訓練校の同期と一緒に陶磁器の工房&ショップを始めています。日々伝統産業に励んでいる私たちを取材してください!(左京区・光武みゆきさん)

韓国から「認知症予防」について学びに来た大学生(右)に、スリーAのゲームを紹介している最中の高林さん(中央)を訪ねました。「韓国でも、高齢化が急速な勢いで進んでいます。一足先に高齢社会を迎えた日本に事例を学びにくる人もおられるんですよ」と高林さん

あのときの無念が私を動かしてきました

高林 実結樹さん


「母が認知症になったのは、昭和50年ごろ。妹と2人でみていましたが、次第に母は私を忘れ、私からの介護を拒否するように。その結果、妹が介護を一手に引き受けることになりました。あのときの不完全燃焼感が今も私を動かしているのだと思います」。─こう振り返るのは、宇治市のNPO法人「認知症予防ネット」の代表・高林実結樹さん(79歳)。静岡市の看護師・増田末知子(まちこ)さん考案の認知症予防のためのプログラム「スリーA」を広める活動をしています(スリーAについては右下参照)。
17年前、偶然手にした雑誌で、スリーAに関する記事を読んだという高林さん。「初期であれば、認知症の進行を引き戻せるという記述もあり、腰が抜けるほど驚いて」、執筆者の増田さんに電話したと言います。以来、高林さんは、スリーAのゲームの教本執筆や、ゲームの指導を行う講師の養成を。地道な努力と、世間の認知症への関心の高まりの結果、今では八木町や福知山市といった行政も、介護予防のプログラムとしてスリーAを取り入れています。
「母のときには間に合わなかったけど、これから認知症になるかもしれない人や、介護をする人たちの役に立てば」
現在は、スリーAのゲームを紹介するDVD作成も検討中。新たな挑戦が始まる予感です。

認知症予防ネット http://www.n-yobo.net/


スリーAとは

「あかるく 頭を使って あきらめない」の略。童謡を歌いながら手を動かす、「ら」の付く単語を思いつくだけ挙げていくなど、脳科学に基づいて作られた10種類以上のゲームを行い、軽度の認知症の進行を遅らせたり、認知症を未然に防ごうというもの。「間違えても笑い飛ばす」ことで、認知症初期の不安定な精神状態にいい影響をもたらすと考えられている



推薦者の声

友人の高林さんは、認知症予防に命をかけておられると言っても過言ではありません。その行動力と信念を尊敬しています(伏見区・原悦子さん)

「結婚生活で悩んでいたときは、誰にも相談できず、体調を崩すほど悩んだ」という菅さん。「知識や情報を示し、前を向いて歩いていけるようにしてあげたい」

相談はトコトン 防水ケータイが今日も鳴る

菅 絹子さん


「すいません、ケータイ、ここにいいですか?」
離婚・夫婦問題カウンセラーの菅(すが)絹子さん(46歳)は取材前にこう断って、机の上に携帯電話を置きました。
「相談依頼者から電話がきたら、すぐ出られるようにね。入浴中も取れるように防水仕様なんですよ(笑)」
夫婦問題で悩む依頼者の話に耳を傾け、問題解決の方法を一緒に考えるこの仕事。“浮気中の夫の気持ちを取り戻したい”“暴力をふるう夫と別れたいけれど、離婚後の生活が不安”。相談内容は多岐にわたり、相談者の性格、年齢、性別もさまざま。知識以外に柔軟性も求められそうですが、そんなとき役立つのが、離婚、祇園での4軒のクラブ経営といった人生経験だといいます。
「昔から従業員の女の子の相談をよく受けていて、“しょうもない男からは私が守ってあげないと”と思ってるフシがありましたね(笑)」。さばさばとした性格で、アネゴ肌の菅さん。長年、男性相手の仕事をしてきた経験上、“ご主人はこう考えているのでは?”といった男性目線のアドバイスもするそうですが、うーん、説得力がありそうです。

TEL:090(3728)8827


推薦者の声

休みなしで仕事しておられるのに、相談事があるときは夜でも優しく対応してくれて、頼りにしてます(中京区・Iさん)

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