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愛らしい姿を観察できるのは、今
身近で見られる冬鳥たち

寒さ厳しいこの時季、外出するのもおっくうになってしまいますね。でも近くの水辺や山には、カモなどの冬鳥がたくさんやってきています。春になる前に、愛らしい姿を見に行ってみませんか。

桂川で昼寝するカモたち。ヨシガモやカワウ、アオサギなどが見られました

今回案内してくれたのは、日本野鳥の会・京都支部の小川明人さん。まずは久我橋東詰めから、桂川沿いに北へ向かいました。「一口にカモといっても、人なれしやすい種類とそうでないものがいます。このあたりは人通りが鴨川ほど多くないので、人なれしない種類のカモも見られますよ」

名神高速道路の南側あたりの岸辺に行くと、対岸のほうにヨシガモやカルガモの群れがプカプカと漂っているのが見えます。

「ちょうど今(午後3時ごろ)は昼寝の時間ですね。鳥は1日2食で、昼間は寝ていることが多いのです。4時前になればエサを求めて活動します」

記者も小川さんに望遠鏡を借りて見てみました。華やかな色のカモと、全体的に茶色っぽいカモがペアでいることが多いよう。「華やかなほうがオスです。ぼちぼちシベリアに帰る時季なので、ほとんどがつがいになっていますね。中にはあぶれる子もいますが…」

シベリアから来たとはびっくり、驚きです。「冬になるとあちらでは川や湖が凍りエサが取れなくなるため、日本に渡ってくるのです」。こちらにいる間につがいになり、春になればシベリアに帰って子を産み育てるのだそう。行きは独身だけれど、帰りは夫婦力を合わせて数千キロの旅を乗り越えるのですね。

岸辺で食事中のヒドリガモ

「もっと近くで見られる場所がありますよ」と次に向かったのは、西高瀬川。鳥羽水環境保全センターの東側、遊歩道の南端あたりです。「ここは鴨川にも桂川にも近いせいか、たくさんの水鳥がやってきます」。確かに、小さい川なのにカモがいっぱい。

「ほら、岸辺に上がっているカモがいるでしょう。あれはヒドリガモです」。見ると、赤い頭をしたカモたちが岸に上がって草を食(は)んでいます。ずんずん上まで上がって、ほとんど歩道のあたりまで。

「立ち止まると警戒されるのですが、ゆっくり歩いていくと、すぐ近くを通っても平気でいることもありますよ」と聞いて、さりげないフリをして近づきましたが、残念、ある瞬間、バタバタといっせいに飛んで行ってしまいました。せっかく食事をしていたのにと、申し訳ない気持ちに。

「エサを与えると近づいてくるのであげたくなるかもしれませんが、本当は良くないことなんですよ」とのこと。

カモのほかに、小鳥も

西高瀬川にて、望遠鏡をのぞく小川さん。さすが良い望遠鏡で、鳥の模様や表情まで、とても鮮明に見えます

「あっ! ぜひあれを撮影してください」と小川さん。見ると、かわいい小鳥が。「モズです。今は寒さのため羽も膨らんで丸々して愛らしいですが、ああ見えて、とても強い鳥なんですよ。くちばしが鋭くカギ形で、自分の体の数倍あるような鳥にも向かっていきます」

ほかには黒白のセキレイや、黄色い羽が美しいキセキレイなどの小鳥も見られました。「キセキレイは本来もっと上流のあたりにいるものなので、このあたりでは珍しいですね」と小川さん。

やはり鳥に詳しい人に教わりながら見ると、いろいろな発見があって楽しいですね。人通りが少ない場所でもあるので、探鳥会などの機会を利用したほうが安全面でも良さそう。近々開催される探鳥会を表で紹介します。

近々行われる探鳥会

いずれも無料・申し込み不要。気軽に参加できそうですね

*鴨川リレー探鳥会*
記事で登場した小川さんが案内。
2月26日(日)午前10時~正午ごろ
集合場所:竹田公園(地下鉄「くいな橋」駅隣)
主催・問い合わせ:日本野鳥の会京都支部。担当小川さん=TEL:090(1901)8464
※3月25日(日)にもあり。詳細問い合わせを

*太陽が丘探鳥会*
冬と春、両方の鳥に出合えそう。森の山鳥のほか、調整池には水鳥も。
日時:3月4日(日)午前9時30分~正午
集合場所:山城総合運動公園「太陽が丘」ファミリー広場(宇治市広野町八軒屋谷1)
主催・問い合わせ:同公園=TEL:0774(24)1313

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