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“お父さん”トークをすれば育児はもっと楽しくなる! 
「京都イクメン会」が活動中です

育児に積極的にかかわる男性を指す“イクメン”という言葉、この数年ですっかり定着しましたね。そんなイクメンたちが集まって、育児について学んだり、思うことをざっくばらんに話し合う会が左京区で始まっています。いったいどんな雰囲気なんでしょう?

和気あいあいといった雰囲気のイクメンたち。育児に関心を持ち始めたきっかけはいろいろでした。「ある時期、子どもが学校に行くのを嫌がったとき、子どもを高圧的に叱る今までのやり方が通用しなかったのが始まり」と、メンバーの一人。後列右端が中井さん、左から2人目が舘石さん

その名も「京都イクメン会」は、今年5月の誕生以来、月1回会合を開いています。3回目を迎えるこの日、会場を訪ねると、毎回出席しているという男性がお菓子や飲み物を準備中でした。

「僕は勤務時間の関係で、児童館などに子どもを迎えに行くことも多いんですが、お迎えに来ている父親の姿を見かけることはほとんどありません。『どこに行けば“お父さん”に会えるんだろう?』と思っているときに、この会と出会いました」と左京区の小松光さん。

そうこうしているうちにメンバーがそろい、会はスタート。毎回、小児科医の舘石捷二(たていししょうじ)さんが講師となり、勉強会をしています。この日のテーマは、テレビやゲームと子どもの発達について。

「お母さんがテレビを見ながら授乳していると、赤ちゃんの顔を見てあやしたりといったことが減りますよね。これは、子どもの発達面からいうと、あまりいいことではありません」といった舘石さんの話を聞きながら、参加者はメモを取ったり、うなずいたり。それぞれの口からは、子育てについての話も出ました。 「テレビばかり見せるのはよくないとわかっていても、1日中子どもの相手をするのも大変」「うちの子は、アニメをきっかけに、本やパズルに夢中になりました。テレビが別の楽しみにつながることもありますね」「テレビとスナック菓子は、子どもはいくらでも見たがるし、欲しがるよね」と、いつしか食の話題に変わっていったり…。

でも、それもおしゃべりのだいご味。初参加の人もいたのが意外に思えたほど、みんな楽しそうに話しています。

「イクメン会を作ったのは、まさにそのため。保育園や幼稚園には父親向けの参観日がありますが、行ってみると出席者の大半が女性なんてことも。そうすると、話し上手な女性に押され、つい男性は遠慮してしまうんですよね(笑)」と、同会の代表で、育児をテーマにした書籍の執筆や講演活動を行っている中井俊巳さん。

小・中学校の教員だった経験から、「普段は子どもとおおらかに接しつつ、大事なときは子どもにしっかり意見できる父親の存在の重要性」を実感しているそうです。

夫は、妻の頑張りも見ています!

知らないことを学んだり、知りたいことを尋ねたりできる勉強会が、会を魅力的なものにしているようです

会の後、メンバーに感想を尋ねました。 印象的だったのは「職場は独身の同僚が多いので、男性同士で育児話ができる機会はとても貴重」という井口雅也さん(亀岡市)の一言。「どんなに子どもがかわいくても、一日中一緒だと、しんどくなるときもあります。僕が育児に参加することで、妻が子どもと離れる時間をうまくつくれたら」 確かに、そういう時間があることで、わが子により優しくできるってこと、ありますよね。イクメンたちは妻の日々の頑張りを見てくれているんだなぁと、うれしくなりました。あなたの夫の“イクメン度”、この会であがるかもしれませんよ。

京都イクメン会
原則毎月第2土曜、午後4時45分~6時
吉田学生センター(左京区吉田泉殿町56)にて
参加費無料、男性なら誰でも参加可
参加希望者は  前日までに中井さんにメールで連絡を。 e-mail:toshiminakai@gmail.com

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