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「お父さんのひとり言」ワークショップが開催 男性にも、ざっくばらんに語り合える場を

「お父さんのひとり言」ワークショップが開催
男性にも、ざっくばらんに語り合える場を

ママ友が頼りになるように、男性も“パパ友”が欲しい!? 仕事や子どもとの関係など、さまざまな悩みを抱えたお父さんたちに和みの場をと開かれたのが既婚男性対象のワークショップ「お父さんのひとり言」。7月28日(土)、文化パルク城陽で開かれた1回目の催しをのぞいてきました。

「だいたい当たってると思うなぁ」「ほめてもらって悪い気はしませんね」と、言いながら参加者たちが手にしているのは、たくさんの紙が貼られた色画用紙。これは名前と外見だけでその人に対してどんな印象をもったか、ということを紙に書いて本人に渡す「他己紹介」。周囲の人からどう見られているかが書かれているとあって、納得したり驚いたり。みなさん興味深そうに読んでいます。

こちらは城陽市在住の会社員・森田幸浩さんが企画したワークショップ「お父さんのひとり言」でのひとコマ。森田さんは仕事で訪問した取引先で、パワハラが原因でうつになったり、出社拒否で悩む人を目の当たりにしたことをきっかけに、1年前から心理カウンセラーの勉強をスタートしたと言います。

「相手を変えようとしても変わりません。それよりも自分の行動や考え方を変えることで周りの状況もよくなると気付きました。ストレスを抱える人が増えるなか、男性たちに語り合う時間と場所を提供したい」と、このイベントを発案した理由を教えてくれました。

子育て世代の男性よ、参加して!

当日は、30代から60代まで、8人の男性が参加。「男性の考えを知りたい」という女性も1人、特別参加です。コーヒーを飲みながら和やかにということで、香ばしいかおりが漂うなか、話題は参加者たちが普段感じていることへ。

「地域に若い人がいない」「現代のいじめは陰湿」「年をとると頑固になってしまう」など、地域、政治、家庭の問題といった話について、それぞれ持論を展開したり、意見交換を行いました。男性たちも日々の暮らしの中でさまざまな問題意識や悩みを抱えているのですね。

最後に、心理カウンセラーで、「NPO法人Kunこころの宮」代表の長原洋子さんから、うつや心の動きについてのレクチャーを聞いて、会はお開きになりました。

終了後参加者に話を聞くと、「人の心は一人一人違うから関心が高いですね」「父親世代の思いを聞けてよかった。若い世代にも受けついでいきたい」という声があがっていました。

「今日は幅広い年代から集まってくれました。本心を話せるようになるまでは時間がかかりましたが、いろいろな話ができたことはよかった」と1回目の開催を終えた感想を聞かせてくれた森田さんは、3人の娘を育てるお父さん。

今後は子育て世代の男性たちの参加も増やしていきたいと意気込みを語ります。「私も子育てに日々ぶつかっています。ぜひ家族と奮闘している男性たちも話しに来てください」。男性同士語り合うことは、よい気分転換になりそう。夫や父親たちに、こんなおしゃべりの場があることを教えてあげては。

次回は11月25日(日)に開催予定。有料(今回は参加料1000円。次回は未定)。問い合わせはTEL:090(3873)5961(森田さん)。

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