あのすがすがしさを家庭にも お寺の掃除を取り入れよう

あのすがすがしさを家庭にも
お寺の掃除を取り入れよう

畳

お寺にたくさんある畳の部屋。まず掃除機をかけてから、乾いた雑巾でから拭きを。腰は落とさず、前かがみになって両手を雑巾に置き、体重をかけて行う(写真参照)と、しっかり力が入って汚れが落ちやすいのだそう。
ポイントは、畳の目に沿って一方向に拭くこと。右から左へ拭いたら、雑巾を下げて、次は左から右へと移ります。部屋の奥からスタートして後ずさりしながら拭くと、拭いた場所を踏まずにすみます。

縁側や床、廊下

掃除機やほうきでゴミを取った後、ぬらした雑巾で木目に沿って一方向に拭きます。畳を拭くのと同じ姿勢で行うと力が入るそう。こちらも奥から手前に後ずさりしながらがベターですが、長い廊下の場合は、前に進みながら雑巾をかけても構いません(写真参照)。

玄関

余分なものがなくて、整理整頓されたお寺の玄関。まずは玄関に続く廊下を掃除(上記の「縁側や床、廊下」欄参照)。それから下駄箱を拭き、最後に土間のゴミをほうきで集めます。 「玄関は人の家にあがる緊張感があるところですから、もてなす側もきれいにしておかなくてはなりません」と松山さん。

庭

お寺の庭は広く、植栽もあるので、落ち葉や雑草の対策は欠かせません。 「始めに少し枝を揺らして枯れ葉を落としてから、落ち葉と一緒に竹ぼうきで掃きます。雑草が多い庭は雑然として荒れた印象に。草は気づいたときにこまめに抜くクセを」(松山さん)

欄間(らんま)

ホコリがたまりやすいのに、手が届かず掃除しにくい欄間。ハタキでホコリをとり、割りばしの先にぬらした手ぬぐいなど小さな布を巻きつけたもので拭くときれいに。「家庭ならブラインドでも応用できますね」

台所

毎日使う台所。油汚れや水あかをためると落ちにくくなるので、コンロの周りやシンクは使い終わるたびに拭いておきます。最後にゴミを片づけ、シンクの中に何も残っていない状態に。



“大切に使い切ってから捨てる”そんな意識もお寺の美を取り入れる第一歩

お寺の掃除で活躍するのがタオル。きれいなときは外掃除で木の枝がささらないように頭に巻いて、ほつれてきたら雑巾に、汚れてきたら棒の先につけてハタキにと、松山さんは状態に応じていろいろな使い方をしているそう。

「寺では一つのものを大切に使って、もう使い道がないとなってから、感謝の気持ちをもって捨てます。

そして使いながらも、長持ちするように気を配ります。雑巾は拭いている途中で裏返したり、折り方を変えて拭きます。汚れた面で掃除をしないということもありますが、同じ面ばかり使っていては、そこだけが傷んでしまいますからね。ほうきでも同じ部分ばかりを使わないようにしています」と松山さん。

部屋の中に置いてある物が少なく、整然とした雰囲気のお寺。その空気感を生み出すには、本当に必要なものだけを大切に使う、そんな意識を持つことも大切なのかもしれませんね。

お寺で掃除を、やってみよう!

座禅会などで、境内の清掃ができる寺院を紹介します。実際に経験して、そのすがすがしさを肌で感じてみるのはいかが?
※いずれも座禅会や禅寺体験の一部であり、掃除だけの体験ではありません。行事などのため、開催されない場合もあります。詳細は各寺院に確認を

【東福寺】 「日曜坐禅会」
毎週日曜日・午前6時30分~(掃除は午前6時から)

座禅会に参加する人であれば、希望者は座禅会開始前、午前6時から行われる大禅堂の清掃に参加できます。申し込み不要なので午前6時に大禅堂の前に集合。座禅のしやすい服装で。無料。 京都市東山区本町15丁目778、TEL:075(561)0087 



【南禅寺禅センター・光雲寺】 坐禅会「一空会」
毎月第2・4日曜日・午前8時30分~午後2時

朝、境内の掃き掃除をしたのち、座禅や法話などが行われます。 参加はホームページ(http://rakudo.jp/zazen)から、申し込みフォームを利用して、坐禅会の3日前までに申し込みを。清掃で汗をかくので掃除用、座禅用の着替えを用意。運動靴、タオル、風呂敷を持参。一般1000円・学生500円(抹茶茶礼と昼食含む)。 京都市左京区南禅寺北ノ坊町、TEL:075(751)7949



【両足院】 「禅寺体験」
月に1回開催 ※次回は2月24日(日)午後2時~

座禅、読経、法話などを行い、境内の木部の雑巾がけを行う約120分の体験プログラム。 電話かホームページ(http://www.ryosokuin.com/trial/index.html)のフォームより、前日までに申し込み。定員25人。雑巾持参。2000円。 京都市東山区大和大路通四条下ル、TEL:075(561)3216

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