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「○(お)むすび」始動! みんなの居場所づくりに挑戦中

子どもから高齢者まで、地域の人もそうでない人も、さまざまな人が交流できるスペースを! そんな思いを実現するべく、この3月から北区で本格的に活動を始めたのが「○(お)むすび」。さぁ、どんな人々が集う場所になっているのでしょう。

「おでんにキャベツって意外と合う!」「トロトロだね」。こうした何げない会話も食事を楽しくするエッセンス。食事会は基本的に毎週開かれています(事前に申し込みを)

倉橋さん(右)と片岡さん。「グループの名前の『○(お)むすび』の〝○〟には人と人がまーるくつながりますようにという思いが込められているんです」

カラカラと京町家の扉を開けると、そこには広々とした畳スペースがあり、子どもたちがちゃぶ台を囲んで食事中。「おでん食べるー?」と気さくに声をかける子どもの姿をニコニコと見守る人、奥のカウンターキッチンで料理の仕上げを行う人。1つの空間で11人が思い思いに過ごし、にぎやかながら、のんびりとした空気が漂っています。

これは、年齢・立場を超えてさまざまな人がつながる場づくりがしたいという思いで活動中の「○むすび」の定例食事会での1コマです。

同グループの主要メンバーの1人、主婦の片岡珠希(たまき)さんの〝ママネットワーク〟をいかした取り組みで、毎週火曜の午後6時から約2時間、町家スペース「まるっと柏野」(北区紫野下柏野町59)で開催しています。

大人300円、子ども50円の参加費を集め、買い出しや調理も楽しみながら食事をするそう。一人で育児に奮闘するお母さんが悩みを口にできたり、ふだん交流のない世代と出会える場になると参加者からも好評だとか。

意見を出し合い、試行錯誤を重ねて…

「○むすび」で、現在、中心となって活動しているのが、片岡さんと社会人の倉橋基(もとい)さん、大学生の西崎芽衣さんの3人。昨年8月に〝北区のまちづくり活動が活発になること〟を目的として北区役所が主催した「つながるワークショップ」で出会いました。

いろいろな人が集える居場所づくりがしたいとの共通の思いを実現するため、半年近くの準備期間中はミーティングや他団体の見学などを重ね、自分たちの理想のスタイルを探ってきたそう。 活動拠点が「まるっと柏野」に決まった3月から本格的に始動。オープン時はお茶会、4月にはフリーマーケット、5月には地元の人と地域の今後を語る「柏野サミット」などを行いました。

「三人三様、立場の違うメンバーがアイデアを出し合えるのがいいんです」と片岡さん。定例食事会も、今後は独居の高齢者にも声がけをしていきたい、というビジョンがあるそう

。 「まだ試行錯誤の途中ですが、さらに賛同者が増えて、活動の幅を広げていければ。居場所づくりに興味のある人、 地域とつながって何かがしたい人などが、仲間になってもらえればと考えています。また、拠点である『まるっと柏野』をさらに使いやすいものにしたいので机や棚、食器やおもちゃの寄付も募っています」(片岡さん)

詳しくはTEL:080(1487)3682(片岡さん)、MAIL:tamaki-1985@hotmail.co.jp(同)へ問い合わせを。フェイスブックもあり。

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