ホーム > > 特集:子育て・子ども > 親子の会話をもっと深めるために

親子の会話をもっと深めるために
子どもの言葉に耳を傾けていますか?

1ページ目では、親子の会話には信頼関係が大切と紹介しました。では具体的に、どんなふうにきいたり、話したりすると、コミュニケーションが活発になるのでしょう? コーチングのプロに教えてもらいました。

急がせないで、ついていって

教えてくれた人

宙(そら)代表取締役の栗栖佳子さん。3人の子どもを育てた経験から、親子のコミュニケーションに関するコーチングも。「『話をしていると楽しい、もっと話したい』という気持ちを引き出すことがポイント」

急がせないで、ついていって読者アンケートには、「子どもが話し終わるまで、余計な質問はせず、ひとまず最後まできく。“きいてほしい”というサインを感じたら、ソファに座るなどしてきく姿勢を取る」(小3女・りんご・37歳)のように、態度を工夫しているという声も。
ビジネスコーチの栗栖佳子(くりすよしこ)さんによると、一言で「きく」と言っても、その“きき方”は1つではないのだとか。「単に情報が音声として耳に入ってくる状態で、ついきき流してしまうような『聞く』もありますが、コミュニケーションで最も大切とされているのは『聴く』。相手の話を理解しようと最後まで積極的にきく。このときにポイントとなるのは、自分の思い込みで判断せずに、ただ発言そのままを受け取ることです。また、親子の会話では、子どもの話すスピードにコミュニケーションのリズムを合わせることも重要です。
『だからどうなの!』と急がせるのではなく、親は子どもの話についていってください」

DMワードからYes,and…へでは、会話の上手なきっかけはどのようにつくればいいのでしょうか?
「自分のことを話してみては。『今日お母さん落ち込んじゃってね』『メッチャうれしいことがあったよ』というように、“私”を主語にした“Iメッセージ”で話しかけて」(栗栖さん)
読者アンケートでも「会社などで感じたことも隠さず言い、意見をきく」(中3男・AI・46歳)という声もありました。親のほうから、子どもに気持ちを伝えてもいいのですね。
一方、会話のなかで気を付けたいのは「DMワード」と栗栖さん。
「親は、期待していること以外の話を子どもがすると否定したくなるもの。『だって』『でもね』『どうせ』『だめ』『どうでもいい』というようなDのつく言葉の後に、『無理』『無駄』『難しい』『面倒』といったMのつく言葉をつなげて、『どうせ、無理』なんて言っていませんか? これでは、子どものやる気にブレーキがかかってしまいます」
そんなときに使いたいのが「『Yes,and…』です。いったん、『そうだね』と、相手の気持ちを受け取って、『それから?』『ほかに方法はないかな?』と可能性を引き出してあげましょう。子どもがDMワードをよく使っているなら、親の口ぐせがうつってしまったのかもしれません。『じゃあどうすればうまくいくか一緒に考えてみよう』と、お子さんの中にある無限の可能性を引き出すコミュニケーションを」。

私たちこうしています
読者アンケートでは、会話を増やすために、みなさんが心がけていることを質問。
その一部を紹介します。

友達がどんな人物か分かると
会話がスムーズ

Keiko♡(44歳)小5男、中2女

食事のときに、学校であったことなどをよく話してくれます。子どもたちとの会話を増やすために気を付けているのは、できるだけその会話にでてくる友達の名前や特徴、交友関係を私も覚えることです。例えば「○○君が~した」というような話題でも、その友達がどんな人かを知っている方が、子どもの問いに対して返事がしやすく、会話がしやすいように感じます。

言い合いは笑顔で終了、またおしゃべり
kyoko616(40歳)小1女・小5女

会話は多く、話は弾むのですが、朝忙しい時間帯などはついついせかしてしまって、軽く言い合いのようになることも。そんなときでも、出かけるときは笑顔で「いってらっしゃい」と声をかけて学校へ送りだすようにしています。「いってらっしゃい」「いってきます」と言葉を交わすことで、ちょっと悪くなってしまった雰囲気をリセット。また次に顔を合わせたときには、いつも通りに会話が弾みます。

その後の経過も気にかけて
ハンコさん(37歳)小1女

帰宅すると1日の出来事を話してくれますから、親子の会話はとても多いです。なかには子ども同士が交流する過程で、「こんなことを言われたよ」とか、「こんなことをされた」というようなことも。大人からすると、ささいなことかもしれませんが、子どもにとっては一大事。「気にしなければいいよ」などと、親が解決せずに「相手はこんな気持ちなのかも」と話します。すぐに解決しないことには「そのあとどうなったか経過を必ず教えてね」と付け加えて、親が気にかけていることを意識させています。

このページのトップへ