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仕上げは焼くだけ、盛りつけるだけ。うま味深まる漬け込み料理

うま味深まる漬け込み料理

あらかじめ仕込んでおき、後は食べる前に手早く調理。何かと忙しい年末年始に、そんな〝漬け込み料理〟を作りませんか。時間を置くうちに、素材に味が染み込んでいきますよ。パーティーが盛り上がりそうな〝おもてなし料理〟と、普段の食卓にもぴったりの〝家庭料理〟をプロに教えてもらいました。

おもてなし料理。家族や友人との集まりも増えるこの時期。漬け込み料理なら、仕込んでいる間にパーティーの準備が進められますね。メイン料理、前菜、デザートの3品をピックアップしました。デザートは2面で。

ベーコンがコクをプラス。豚フィレ肉のベーコン巻き

蒸し焼きにした肉はしっとり、軟らか。ベーコンを巻くことでコクが高まります。ラップを利用するので、少量のオリーブオイルで漬け込めるのもポイント。

〈材料〉4人分
  • 豚ヒレ肉…4切れ
    (ベーコンの幅と同じくらいの厚みのもの)
  • 塩…適量
  • こしょう…適量
  • ニンニク…1かけ
  • 乾燥ハーブミックス…適量
    ※生のセージ、ローズマリーのみじん切りでも可
  • ベーコン…4枚
  • オリーブオイル…大さじ2
  • 白ワイン…120cc
  • ピンクペッパー…適量
  • Aガーリックバター
     (作りやすい分量)
  • ニンニク…1かけ
  • バター…50g
〈作り方〉
  1. 豚ヒレ肉の全面に塩、こしょうをふり、みじん切りにしたニンニクと乾燥ハーブミックスをすり込む
  2. ①にベーコンを巻き、料理用のヒモで留める
  3. ②にオリーブオイルをふりかけ、並べてラップで包み、半日〜1日漬け込む
仕上げ
  1. Aのニンニクをすりおろし、バターと混ぜてガーリックバターを作る
  2. フライパンにオリーブオイル(分量外)をひき、③を焼いて両面に焼き色をつける
  3. フライパンの余分な油をふき取り、白ワインを入れる。アルコール分を軽く飛ばし、ふたをして弱火で約10分蒸し焼きにする
  4. ⑥を皿に盛り、ピンクペッパーをつぶしてのせる
  5. フライパンの残り汁に④を10gほど加え、ソースを作り、⑦にかける。あればローズマリーを飾る

イタリア家庭料理教室 La cucina primavera、青木春子さん。肉とベーコンの幅が合わないときは、肉のどちらかの面に端を合わせて巻きましょう。そちらを表にして盛りつけると、きれいに見えます。ハーブが決め手のおしゃれな料理です

彩り美しい食材をジュレが1つに。シーフードと冬野菜のテリーヌ

ホタテのうま味たっぷりのジュレで、鮮やかな色合いの具材を固めています。火を通さない赤パプリカと小カブは、そのままのフレッシュさを楽しんで。

〈材料〉4〜5人分
  • エビ…4匹
  • 小松菜…2〜3本
  • ブロッコリー…適量
  • 小カブ…1/2個
  • 赤パプリカ…1/2個
  • ホタテのほぐし身(缶詰)…40g
  • ピンクペッパー…適量
  • A
  • ホタテ汁(缶詰)と水
    …合わせて250cc
  • 粉ゼラチン…10g
  • ユズジャム…大さじ3
  • コンソメ顆粒(かりゅう)
    …小さじ1
  • 塩…小さじ1/4
  • B
  • 塩…小さじ1
  • こしょう…適量
  • リンゴ酢…小さじ2
  • ハチミツ…大さじ1
  • エキストラバージンオリーブオイル…50cc
〈作り方〉
  1. Aのホタテ汁と水に粉ゼラチンをふりかけるように加え、5分ほどふやかしておく。200Wの電子レンジで1分加熱する
  2. Aの残りの材料を①に加えて混ぜ合わせる
  3. エビの背ワタを取る。塩(分量外)を加えて沸騰させた湯にエビを入れ、火を止めて3〜4分置く。その後、エビの殻をむく
  4. 小松菜の根元を切り落とす。30秒間塩ゆでにし、水にさらす。粗熱がとれたら水気を切る
  5. ブロッコリーを小房に分ける。15秒間塩ゆでにし、ザルに上げて冷ます
  6. 小カブを1cm幅の拍子木切りにする。赤パプリカも同じくらいの太さにカットする
  7. Bを合わせる。③~⑥とホタテのほぐし身に少量ずつかけ、下味をつける
  8. パウンド型にラップを敷き、⑦を詰める。②を流し入れ、冷蔵庫で冷やしながら3時間以上漬け込む
仕上げ
  1. ⑧を逆さにしてラップを外す。好みの厚さに切り分け、皿に盛りつける。仕上げにピンクペッパーを飾る

PIT―INN Cooking salon、赤塚愛さん。ワインと相性ぴったりな一品。パウンド型に詰めるとき、同じ材料を積み重ねていくようにすると美しく仕上がります

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