ホーム > > 特集:社会・生活 > 朝食タイムが地域の人との交流のひとときに

朝食タイムが地域の人との交流のひとときに

地域の人と交流がしたいと思っても、時間をつくるのは難しいことも。「それなら、朝食の時間を活用すればいいのでは?」。こんな発想から、全国的に広まっているという「朝カフェの会」。3月から、新たに長岡京市で開催されています。仲間に入れば、充実した朝の時間が過ごせるかもしれませんよ。

「井戸端会議のような会を目指しています。朝に活動すると1日のスタートが早まり、気持ちも引き締まるような気がします」と長谷川さん

午前8時、通勤前に朝食をとる人でにぎわう「モスバーガー長岡京駅前店」を訪れました。店内を見回すと、和やかに談笑するグループを発見。テーブルには「朝カフェの会」と書いたパネルが置かれています。

「毎週木曜日の午前7時~9時、この場所に集まっています。3月からスタートして、今日で3回目です」とは、同会の主催者・長谷川央(ひさし)さん。大山崎町で保険代理店を営んでいます。

テーブルを囲んでいたのは、長岡京市在住の高島秀周さんと、茨木市から来たという南祐二さん。30~50代の3人が集まっていました。

「20分くらい前まで、もう一人参加していたんですよ」と長谷川さん。気軽に集まれるよう、時間内は出入り自由というスタイルをとっているのだといいます。

話題となっていたのは、南さんが参加したという茨木市の地域交流会について。「私も初めて行ってきました。5年くらい続いているんじゃないかな」「地域活動が活発でいいですね」。鑑定師の高島さんが易学の知識を披露する場面もあったりと、コーヒーを片手に3人で盛り上がります。

「本当はあと2人、女性が来るはずなんですけど…」とスマートフォンを取り出した長谷川さん。「あ! 『今起きました』と連絡が来ました」「ちょっと今日は間に合わなさそう。残念」。こんなハプニングも、朝ならではですね。

将来の目標を語り合うことも

左から高島さん、南さん、長谷川さん。「それぞれ生活環境が違うので、話していると知識が増えて楽しいです」

「普段仕事で人と接している中で、地域の人と気軽に交流し、将来の希望などを語り合える機会をつくりたいと思うようになりました」と長谷川さん。そこで目を付けたのが「朝カフェの会」でした。

「朝なら、会社員や主婦も予定を合わせやすいのではと思いました。仕事関係の知り合いだと、プライベートな話や相談がしづらい場合もあります。気兼ねなく会話ができる、いい意味で“ゆるい”会にしていけたら」(長谷川さん)

高島さんはフェイスブックがきっかけで同会の存在を知ったそう。「長谷川さんとはフェイスブックでやり取りをしていました。そのためか、初回の朝カフェで顔を合わせたときも初対面のような気がしなくて。自然と話が弾みました」(高島さん)

南さんも「いろいろな人と出会えるのが魅力。今後の目標を打ち明けると、アドバイスをくれる人もいます」と話します。

人の輪が広がるひとときとなっているようですね。

「朝カフェの会」は毎週木曜日午前7時~9時に開催。要飲食代。予約不要。問い合わせは長谷川さん=携帯電話:090(4905)7608=へ。フェイスブックあり。※会場は変更される場合があります

このページのトップへ