車・自転車、持っていますか

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※読者の声はリビングファン30人の回答から抜粋

〝自転車はクルマの仲間〟として、より安全が意識される傾向にあるようです。

来年4月から、自転車の保険加入が義務に

京都府は、条例で2018年4月1日(日)から自転車を利用する人に対して自転車損害保険などへの加入を義務付けています(※)。

「近年、交通事故の発生件数は減少しているものの、自転車側に責任のある事故の割合は増加傾向にあるんです」とは、京都府府民生活部 安心・安全まちづくり推進課の中村晴彦さん。

過去には、小学生が起こした事故で9521万円の賠償を命じられたケースも。そうした状況を受け、この条例が定められたといいます。

条例で定める保険とは、「自転車を利用する者がその利用により交通事故を起こして他人の生命または身体を害した場合における被害を賠償する保険または共済」のこと。自動車保険や火災保険などの補償内容にすでに含まれている可能性もあるので、現在加入している保険会社などに確認をしておきたいですね。

「条例施行後も、加入していないからといって罰則があるわけではありません。けれど、もしものときに被害者も加害者も救われないといったことがないよう、府内を走る全ての自転車の保険加入をと思います」

※業務で自転車を使用する事業者およびレンタサイクル業者は、今年の10月1日(日)から

遅いくらいです。私は30年以上バイク保険に入っているので、保険なしで自転車に乗るなんて怖いと感じます(ふっち)

義務化は賛成。息子が駅まで自転車通学をしています。坂道なので、もしも相手にぶつかったらと考えると、加入していると安心です(olive)

〝みえる化〟がテーマの「京都・新自転車計画」

「Enjoy 自転車 life in Kyoto」は区役所で配布。「京都市サイクルサイト」(http://kyoto-bicycle.com/news)からダウンロードもできます

誰もが安心して心地よく行き交うことができるよう、〝世界トップレベルの自転車共存都市〟を目指している京都市。2015年3月に策定された「京都・新自転車計画」について、京都市建設局 自転車政策推進室の櫻井隆司さんに聞きました。

「この計画は、自転車の走行環境整備やルール・マナーにクローズアップした内容です」

主題は五つ。“みえる化”をキーワードにして、自転車走行環境、ルール・マナー、自転車駐輪環境、自転車観光、自転車関連施策において取り組みを進めています。

例えば“自転車走行環境のみえる化”。左側通行の周知徹底のために車道に自転車の走る場所と方向を示した「矢羽根(やばね)マーク」を描くなど、より走りやすく整備をしているとか。

自転車の正しい乗り方について堅苦しくなく伝えたいと「Enjoy 自転車 life in Kyoto」という冊子を今年発行したのは、“ルール・マナーのみえる化”。自転車の安全利用意識の向上のため、今後も教育や啓発を進めていくそう。

京都市内で自転車環境が整えば、市内へのお出掛けの際も安全性が高まりそうですね。

道路のサインなどのおかげで分かりやすく、自転車にとって走りやすくなっていると思います。車道の端を走るのはけっこう危険に感じていたので(はな)

少しずつ駐輪場が増えたり、道路に矢印があったりと取り組みが進んでいることを感じます。私も自転車が大好きなので、京都を訪れる人にも京都観光には自転車が便利で、マナーが整った街だと感じてもらえるようになってほしい(れいこ)

今年3月、改正道路交通法が施行されています。地元の道路に関する話題も紹介します。

高齢運転者への交通安全対策の推進

「高齢ドライバーはブレーキを踏むタイミングや、予期せぬことが起こったときの対応が若いころよりも遅れることが多いんです」。そう話すのは、京都府警察本部交通部交通企画課の畑田英樹さんです。

2017年3月12日に施行された改正道路交通法では、75歳以上の高齢者の運転に関する内容が大幅に変更されました。

改正前は「認知機能検査」は3年に1度の免許更新時にのみ受けることとされていましたが、改正後は信号無視や通行区分違反(逆走や歩道の通行)といった違反行為があった場合は免許更新を待たずに「臨時認知機能検査」を受けることが盛り込まれています。

同検査の結果が前回よりも低下していれば、臨時高齢者講習(個別指導と実車指導)を受けることとなります。また、更新時・違反時いずれも、認知機能検査の結果によっては専門医などの診断書の提出が必要となりました。提出をしなかった場合、免許の取り消しや免許停止の処分の対象となります。

「認知機能の低下については自覚しにくいこともあるかと思います。高齢者講習は、加齢によって起きる身体機能の低下が自動車の運転に支障を及ぼす可能性があることを本人に理解していただくためのものでもあります」。家族など周囲の協力も呼びかけながら、免許の自主返納の促進も行っているといいます。

仕事での利用者や足の悪い方には気の毒に感じますが、事故が増えている限り検査・講習の強化は必要だと思います(タッキー)

事故を防ぐために規制することは大切だと思いますが、高齢者でも住環境によっては車に乗らないと生活ができない事情があり、私(71歳)自身も悩みます(MS)

これを機に事故が減れば良いと思う(キティちゃん)

「新十条通」を2019年4月から無料化

山科区と東山区・伏見区を結ぶ阪神高速8号京都線(京都高速)の「新十条通」(約3㎞)が2019年4月に京都市に移管、無料化されます。

こちらが開通したのは2008年6月のことですが、普通車で460円の通行料金がかかることもあり、通行台数が当初計画の3分の1程度にとどまっていたのだとか。かねてから料金を下げてほしいとの利用者の声もあったことから、市などが国土交通省に要望し、無料化が実現したそう。

「今あるものを有効に生かせる方策だと思います。国道1号、外環状線の利用者も、ルートの選択肢が増えます。利便性が向上しますし、周辺の渋滞の緩和にもつながると期待されます」(京都市建設局建設企画部・渡邉剛さん)

同時期に、油小路線(約7㎞)は「NEXCO西日本」に移管されます。これにより、現状の均一料金から距離ごとに利用料が変動する方式となり、実質値下げになる区間も(現状の均一料金を上回る区間は料金据え置きになる予定です)。

滋賀方面に行くことが多いのでかなり使いそう。今は深草から山科へ抜ける道はいつも混みますし、五条から回るのは遠くなるし、助かります(TM)

山科方面に行くのが便利になるので、利用頻度が増しそう(MS)

車にしても自転車にしても、安全走行のためには不可欠とも思えるのが信号機ですね。でも、これを撤去し、さまざまな対策を講じることによって、より安全を確保できた事例もあるんですよ。

京都市の四つの交差点(三条東洞院・写真、三条高倉、三条柳馬場、蛸薬師東洞院)で、2015年10月に全ての信号機が取り除かれました。京都府中京警察署交通課長の村上秀幸さんによると、2012年から撤去までの3年間に4件の事故があったものが、撤去以降、今年の5月までは事故がないのだとか。

「最近は全国的に信号が必要かどうか見直す傾向にあります。もちろん、先の4カ所でも一時停止の標識を設置したり、カラー舗装をするなどした上でのことですが、車や自転者に乗る人、さらには歩行者が互いに注意深くなり、不必要な信号待ちが減るといったメリットもあるんです」(村上さん)

安全を意識するためにできることは、さまざまなのですね。

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