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進化するコト、変化するモノ

日々、進化・変化している社会。私たちにとって身近な〝学び〟や〝お金〟のジャンルでも、よりよく、またより便利に変わっている点がありますよ。その変化を、進路や生活を見つめ直すきっかけにしてみませんか。

学び

「センター試験」が廃止され、2020年度から「大学入学共通テスト」に

2020年1月の実施を最後に廃止される「センター試験」。これに代わってその次の年からスタートするのが「大学入学共通テスト」です。新制度の対象となるのは、今年4月、高校に入学する子どもたちから。

「大きく変わる点としては、思考力・判断力・表現力をこれまで以上に問う内容になること。テストに記述式問題が導入されます」と京都府教育庁指導部 高校教育課の水口博史さん。

また、英語では〝読む・聞く・話す・書く〟の4技能を評価され、「大学入学共通テスト」の受験者は民間の資格・検定試験も受検することになります。その結果が大学入試に使われるのだそう。

「高校と大学の〝接続部分〟である入試が変わるということは、その両者も変わっていくということです。そう聞くと心配になるかもしれませんが、子どもたちに考える力をつけさせ、大人になったときに生き抜く力をつけるための教育という意味ではこれまでと変わりません。必要以上に不安に思わなくてもいいということも伝えたいです」

京都の大学に、新学部・新学科が続々と!

この数年、京都の大学に新しい学部や学科が次々とできていると感じたことはありませんか。 京都市総合企画局 総合政策室 大学政策課長の山下信一さんによると、市内の大学では2015年から17年の3年間で22の学部・学科が新設され、来年度も八つの学部・学科が誕生するそう。その名称には、〝国際〟〝健康〟〝スポーツ〟といったワードが見られます。

「それぞれの大学が得意分野をセールスポイントにして、学生獲得に工夫が必要な時代になってきているからだと考えられます」と山下さん。

背景にあるのは、18歳人口の減少による大学間競争の激化。1992年に205万人だった18歳人口は2016年に119万人に。以前に比べると進学率がアップしているので大学入学者数を維持してきたものの、今後は、18歳人口の減少に伴って大学入学者数は減っていく傾向にあるのだとか。

そこで魅力ある学部・学科づくりに加えて、教育内容でも各大学が工夫をこらしているのだといいます。
「京都で学ぶ人たちにとって、学ぶ環境が充実するのは大きなメリットです」
魅力ある多様な学びの場が用意され、選択肢が増えているといえそうですね。

小学校3・4年生から、週1回の「外国語活動」が始まります

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これまで小学校では、5・6年生で英語を学んでいましたが、2020年度からは新学習指導要領がスタート。小学校3・4年生で年間35時間(週1回)の「外国語活動」の授業が実施され、小学校5・6年生では授業時間が現在の2倍となり、年間70時間(週2回)の「外国語科」を受けることになります。

「来年度からの2年間は移行措置期間です」とは、京都市教育委員会事務局 指導部 学校指導課の山本弘道さん。 「国により、3・4年生は15時間、5・6年生は50時間という最低実施時間数が定められています。京都市では、いずれの学年でもこれ以上の時間を授業にあてる計画です」とのこと。

この「外国語活動」の変更で重要なのは、「中学校英語の前倒しではないということ」と山本さんは言います。新たに使用する教材は自然に英語に触れられるような内容になっているほか、外国語指導助手(ALT)と担任の先生によるチームティーチングを積極的に取り入れるなどして、コミュニケーション能力の育成に力を入れるとのこと。

「グローバル社会を迎え、子どもたちがどんどん海外にも出ていく機会が増えるでしょう。京都には外国の人も多いので、一緒に働いたり、共に暮らしたりすることがあるかもしれません。授業以外でも、さらに学びたいという意欲を持てるよう、英語嫌いをつくらないことも大切に考えています」

小学校で〝プログラミング教育〟が必修化

ノートパソコンやタブレット端末を使うなど、様変わりしている最近の学校の授業。20年度からは小学校でのプログラミング教育が必修になるということです。

前出の京都市教育委員会事務局 指導部 学校指導課の山本弘道さんに聞くと、「プログラミング教育というと、パソコンの前に座りっぱなしでコンピューターのプログラムを作るイメージかもしれませんが、そうではないんです。プログラマーの育成を目指すものではなく、あくまでも子どもたちが体験を通し、コンピューターを使って何かを作ることができるという〝気づき〟を与えるのが大きな目的です」。

必修といっても教科としての位置づけはなく、「総合的な学習の時間」「理科」「算数」「音楽」といった各教科などの特質に応じて実施することとされているのだとか。

「例えば理科の授業で、自動販売機やロボット掃除機といった電気製品にはプログラムが活用され、条件に応じて動作していることを教わったとします。この便利さは、人間が意図した処理を機械に行わせているのだと理解し、論理的な考え方ができるようになる、それがプログラミング教育です。これからの時代をよりよく生きるために必要な論理的な考え方、つまり〝プログラミング的思考〟を身につけるための学びの時間が、プログラミング教育と位置付けられているのです」

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