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京都薬科大学「御陵園」が公開されます

JR「山科」駅近く。京都薬科大学のグラウンドに隣接する「御陵園(みささぎえん)」は、同大学の学生が実習などで利用する薬用植物園です。栽培されているのは薬草の数々。普段は非公開のこちらが、5月25日(土)に見学できます。初夏のシーズンでは、初めての試みですよ。

「御陵園」の敷地は約2700㎡。畑や温室、池、庭園があります

薬学博士でもある松田さん。「ボタンもシャクヤクも根は薬になりますが、それぞれ効能が違います」

住宅地にある「御陵園」には、緑の葉が生い茂る植物や鮮やかな色の花があちこちに。園内の小道の先には池があったりと、のどかな雰囲気が広がります。

「約300種の薬用植物を育てています」と、京都薬科大学の教授で薬用植物園長の松田久司さん。

「2012年の開園以来、毎年秋に一般の方を対象とした見学会を開いています。『花が咲いているところも見てみたい』との声を受け、初夏のシーズンでは初めてとなる一般公開をすることになりました」

シソ科のヒキオコシ。「延命草」とも呼ばれるそう

根が「地黄(じおう)」という生薬のもとになるアカヤジオウ ※画像は昨年のもの

取材日はまだつぼみも多かったものの、一般公開のころには約30種類の植物が見ごろを迎える予定です。

「これはヒキオコシです」と松田さんが話すのは、一見アジサイの葉に見える植物。

「変わった名前でしょう。一説によると、弘法大師が道で倒れている人にこの葉の汁を飲ませたところ元気になった、つまり〝引き起こした〟ことからきているといわれています」

真偽のほどは不明だといいますが、苦い汁は食欲不振を解消する働きがあるのだとか。

「モモも薬になります。〝桃仁(とうにん)〟という、種の殻を割ると出てくるアーモンドのような部位を使うんです」など、次々と解説してくれる松田さん。カモミールなど、なじみのある植物も植えられていました。

かれんな花を咲かせる、〝アカヤジオウ〟も見どころ。万葉の時代に中国から渡来したとのことですよ。

学生による植物の解説も楽しみ

松田さん(右から2人目)と、左から京都薬科大学事務局の仲達依子さん、谷垣さん、中村洸稀(ひろき)さん

通常は学生が薬用植物を学ぶ場として活用されている「御陵園」。生薬のもととなる植物の特徴を観察し、学びに役立てています。

「当日は園内に学生が常駐。見学者の質問にも答えます」と話すのは、今回のイベントの広報を担当している同大学の企画・広報課の谷垣朱美さん。

「どんな学生がいて、どんな教育が行われているのかを知っていただけたらと思います。質問に答えることは、学生たち自身の学びにもつながるので何でも聞いてみてください」(谷垣さん)

各植物のそばにある植物名ラベルにも注目を。学名、和名のほか、用途なども書かれています。薬用植物についての知識を深める機会となりそうですね。

時間内は園内の出入り自由。食べ物、酒類の持ち込みは不可。ハイヒールをはいての入場は、敷地の保護と危険防止のため避けること。問い合わせは、京都薬科大学企画・広報課=TEL:075(595)4691=へ。

「御陵園」初夏の一般公開

入場無料、事前申し込み不要

〈日時〉
5月25日(土)
午前の部…午前10時~正午(入場は午前11時30分まで)
午後の部…午後2時~4時(入場は午後3時30分まで)
〈場所〉
京都薬科大学 薬用植物園「御陵園」
(山科区御陵中筋町9、JR「山科」駅から約15分)※駐車場なし
※小雨決行。荒天による中止の際はホームページ(https://www.kyoto-phu.ac.jp/)で告知。気候の影響などで、当日、開花していない場合もあり

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