秋は夕暮れが美しいとされる季節。日が沈み、薄闇が広がる情景は、古くから人々の心を動かしていました。夕景を詠んだ和歌や夕焼けのメカニズムからも、その理由が見えてきましたよ。
日が傾き、青から赤へと色を変えていく空。趣ある夕暮れを眺めていると、心も癒やされますね。
夕空と京都の町並みや自然との調和も印象的。そんな美しい景色を、風景写真を得意とするフォトグラファー・清水泰人さん、観光ガイドとして活躍し気象予報士の資格も持つ「京都旅屋」の吉村晋弥さんに教えてもらいました。写真も2人が撮影したものです。
秋が深まるこの頃、刻々と変化するたそがれ時を楽しみませんか。
「ドラマチックに変わる空が見られます」と清水さん。京都一周トレイルのコースにも含まれる、伏見区・大岩山展望所からの夕暮れです。西山の稜線(りょうせん)がくっきりと浮かび上がります。(撮影/清水さん)
フォトグラファー 清水泰人さん
七条大橋南側の夕景。「今の時季は、鴨川の河原に生えるススキも風情を添えてくれます」(吉村さん)。やわらかな赤や黄に色付く雲、深い空が映る水面に、心和まされますね。(撮影/吉村さん)
観光ガイド・気象予報士
「京都旅屋」
吉村晋弥さん