阪急「西向日」駅近くには、かつて長岡宮がありました。その跡地「大極殿公園」の整備が今年3月に完了。そんな歴史情緒あふれるこの地から阪急「東向日」駅まで、旧街道の西国街道を歩いてみました。近くでいろいろな〝こだわり〟のお店と出合えましたよ。
人気の「こめ油でからっと揚げたカレーパン」(194円)。「三温糖のさくっとメロンパン」(140円)など、店内にはやさしい味のパンが多く、年齢問わず好評です
阪急「西向日」駅東改札口を出てすぐにあるお店は、9月にオープンしたベーカリー。「一日中、焼きたてを届けたい」と、さまざまなパンが随時焼き上げられます。「生地は全て国産小麦を使用し、無添加です」と店主。古くから日本で親しまれているクリームパンやメロンパン、カレーパン、あんぱんなどには特にこだわり、ほかにもクロワッサンやチーズのパンなど風味あるパンがそろいます。
(上)「大極殿公園」大極殿を取り囲んだ塀付き回廊の一部を原寸大で復元。白い円は、柱の穴の跡を示すそう。(下)「朝堂院公園」園内の案内所では古代衣装体験や史跡解説を無料で受け付けています
784年から平安京に遷都されるまでの10年間栄えた都・長岡京。向日市にはその中枢部となる長岡宮がありました。桓武天皇が政務を行った大極殿跡地にある「大極殿公園」は今春、新たに整備が完了。回廊の一部が復元され、「北大極殿公園」とつながりました。現在の国会議事堂に当たる朝堂院の跡地には「朝堂院公園」が。「大極殿公園」の南方にあるので、ともに散策してみて。
「豆乳甘酒」(380円/右)、仕入れるフルーツによって内容の変わる「酵素スカッシュ」(400円~/左)。「苺ちゃんの豆乳甘酒」(510円/奥)は、砂糖不使用でイチゴ本来の甘みと酸味が楽しめます
「上級麹士」の資格を持つ店主は、栄養士や薬の登録販売者として健康を考えた経験から〝こうじ〟の魅力にはまるように。自分の手でこうじを作るうちに、ついに自家製こうじ発酵食品を製造・販売するお店を開店。豆乳甘酒や発酵フルーツのジュースは店内でも飲食OK。クセがなく素材の甘みがぎゅっと詰まっています。お客さんの世代もさまざまで店主とのおしゃべりを楽しみに訪れる人も。みそ作りなどワークショップも不定期で開催。
焼き菓子一番人気の「地大豆の豆乳カステラ」(1個167円)には隠し味の白みそが。「地大豆の豆乳クリームロールケーキ」(1490円)、「国産大豆のおからスノーボール」(297円)、「地大豆のお揚げさんチップス 七味山椒」(243円)なども
店内の焼き菓子や生菓子は、全て豆腐やおから、豆乳、揚げなどを使っています。お店を手掛けるのは「京の地豆腐 久在屋」。毎月第1日曜日には、ふわふわの「朝焼きカステラ」(1本842円)、毎月最終土日におから生地の限定タルトなど特別な一品も登場します。11月には店舗、パッケージがリニューアルされて、雰囲気も一新。