新たなサービスで暮らし方が変わるかも

「お茶の京都」エリアの観光が鉄道カーシェアで便利に

同事業のポスターを持つ(左から)寺井さん、西川さん、山田さん。カーシェアリングは15分(220円~)からOK(事前入会要)

ICOCAをかざして解錠すると、自動的に割引が適用されます

観光、電車、カーシェアがコラボレーション!

京都府南部「お茶の京都」エリアで、「観光周遊カーシェアリング」事業が実施されています。

「タイムズカーシェア」の料金が優待されるこのサービス。車が用意されているカーシェアステーションの最寄り駅まで、「ICOCA(イコカ)」を使ってJRに乗ることが条件です。駅から離れたスポットへ行くにも便利ですね。

「JR『宇治』駅前に対象カーシェアステーションがあります」と「タイムズJR宇治駅前第2」へ案内してくれたのは、「(一社)京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)」の寺井豊さんと山田晃子さん、「タイムズモビリティ㈱」の西川憲治さん。

「まずは対象ステーションの車の予約を。事前に登録したICOCAもしくはタイムズカーシェアの会員カードを車のカード読み取り部分にかざすと解錠できるという流れです」と西川さん。山田さんが実践してみると、車のドアロックが解除されました。

車内に用意されているキーもポイント。

「浄瑠璃寺、大正池グリーンパークといった『お茶の京都』エリアの対象施設9カ所でキーを提示すれば、優待が受けられます」(寺井さん)

カーシェアステーションはJR『宇治』駅・『玉水』駅・『木津』駅・『加茂』駅付近、計7カ所にあり。鉄道と車を上手に使い、観光スポットを巡ってみて。

配車アプリを使ってタクシー運賃事前に確認

「渋滞したときも、事前に決まった運賃から変更はありません」と兼元さん

タクシーに乗るとき、「渋滞したら料金がかなり高くなりそう…」と心配になったことがあるかも。では、あらかじめ運賃が分かるとしたら? 近頃注目されているのが、タクシーの〝事前確定運賃サービス〟です。

スマートフォンの配車アプリを活用し、事前に運賃を確定させてからタクシーを予約する仕組み(※)。右京区のタクシー会社「キャビック」は、昨年11月から約110台でこのサービスをスタートしています。

同社取締役・営業企画部長の兼元敬洋さんによると、「配車アプリ『Japan Taxi(ジャパンタクシー)』を使って利用できます」とのこと。アプリ画面を見せてもらうと、出発地と目的地を入れる欄が。入力後、運賃が確認できました。

「タクシーは料金が不明瞭という点を不安に感じていた方も多かったでしょうが、今後は気軽に乗っていただけるのでは。業界全体で利便化を進めていきたいです」

※運賃は時間や曜日により変動。アプリで事前に登録したインターネット決済方法にて支払い

窓口カウンターを撤去したカフェのような銀行

気兼ねなく相談ができるよう、椅子は周囲が視界に入りづらい配置に

おしゃれな椅子や照明が並ぶ広々とした空間は、まるでカフェのよう。ですがこちら、銀行なんです。シックな色合いにまとめられたインテリアが印象的な「京都信用金庫 東桂支店」は、昨年2月にリニューアル。阪急「桂」駅東側の住宅地にあります。

大きな特徴は窓口カウンターがない点。オープンスペースに配置された椅子やソファで、スタッフが対応します。

「対象は地域に住む、一般のお客さま。『話しやすい』『ここへ来るとわくわくする』と、喜んでいただいています」と話すのは、同店支店長の小倉美和さん。

「デジタル化が進む一方で、店舗としてできるのはお客さまと顔を合わせて話すこと。気軽に相談ができる空間を目指しました」

子どもが遊べる空間も用意。また、事務作業スペースを縮小したため、来店者がいないときでもスタッフがオープンスペースで仕事をすることが珍しくないとか。

「スタッフにとっても快適な空間ですね。楽しく仕事をすることが、接客にもプラスに働いています」

そのほかコワーキングスペースとして提供するなど、地域との関係も大切にしているそうです。

「こんなサービスがほしい!」

  • 「街中のさまざまなコーヒー店のコーヒーを楽しめるサブスクリプション。こだわりの店のものが飲みたいです」(TM・35歳)
  • 「宅配ボックスがない家でも、ボックスを無料で設置して配達してくれるサービス」(WS・34歳)
  • 「高齢者や子連れ専用の乗り合いシャトルバス。いつも観光客や通勤通学者で混んでいるので」(NT・56歳)
  • 「スーパーの店内を歩いているような映像を見て商品を買えるオンラインショップ」(HY・50歳)
  • 「図書館から借りた本をコンビニで返却したい」(NK・45歳)

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