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夏休みをきっかけに考えてみない? ボランティアのこと

夏休みをきっかけに考えてみない? ボランティアのこと

これなら私にもできるかも?

昨年の「きょうボラふれあい祭」の様子

お祭りの準備など1日だけの参加でOK
9月23日(日)午前10時~午後4時に「ひと・まち交流館 京都」で行われる「きょうボラふれあい祭」の前日スタッフと当日スタッフ。会場設営やバザーの接客、ステージの運営などいろいろな業務がありますが、活動できる時間帯と、自分ができること・やりたいことを伝えると、それに合わせて担当が決まります。1日だけの参加でOK。希望者には、夏休みごろから準備を行う活動もあります。

京都ボランティア協会=TEL:075(354)8714

開催場所は各回によって異なります

ゴミ拾い 家族で参加する人も
京都の観光地などのゴミ拾いを行う「友・遊(ゆうゆう)・美化パスポート事業」。手ぶらで集合場所に行き、ゼッケン、火ばさみ、軍手、ゴミ袋を受け取ったら、約1時間、周辺のゴミ拾いを。他府県から参加する人もいれば、休日に開催される回には家族で参加する人もいるのだとか。この催し、年間24回程度行われ(うち8回は終了)、10回参加ごとに記念品ももらえるそう。 次回は9月6日(木)午前10時より「桂川緑地離宮前公園」で開催。

京都市まち美化推進課=TEL:075(213)4960

動物園での触れ合い 子ども好き、動物好きさんは注目!
京都市動物園の「おとぎの国」は、ウサギ、テンジクネズミなどの小動物や、ヤギ、ヒツジなどと触れ合える場所。ここで来園者にウサギやテンジクネズミの抱き方や、動物たちの習性について説明をするボランティアスタッフを募集しています。毎月第3日曜日に新人説明会(要予約)を開催しています。

京都市動物園=TEL:075(771)0210

先生以外の大人と接する機会は、中学生たちにとっても貴重ですね

中学生の支援 地域で子どもを育てよう
長岡京市の「学校支援地域本部事業」は、学校の求めに応じて地域の人が中学校に赴き、ボランティア活動を行うという取り組み。現在、長岡京市内の4つの中学校で、①放課後や夏休みなどの補充学習や各種検定挑戦者への支援(英語、数学 など)②部活動の支援③花壇などの手入れに携わる人を募集中です。いずれも資格は不要、長岡京市在住の人対象。最寄りの中学に問い合わせを。

長岡中学校コーディネーター=TEL:075(953)3373(井川さん)、長岡第二中学校コーディネーター=TEL:075(954)3700(三代さん)、長岡第三中学校=TEL:075(955)2556(教頭・大柳さん)、長岡第四中学校コーディネーター=TEL:075(951)2118(池田さん)

ボランティアで大切なことって?

「私は、昨年“地域福祉論”という授業で、京都市北区社会福祉協議会の協力のもと、北区でボランティア活動を行う人たちのところに学生を行かせました。

学生には、メンバーの方々と活動しながら、そこにいる人たちの思いやその団体の魅力、抱えている課題などを見つけてもらい、授業で発表してもらいました。

この授業を通して、学生たちに一番伝えたいことは、『ボランティアに参加しなさい』ということではありません。自分が通学している北区にどんな人たちがいて、どんな思いでどんなことをしているか、周りに関心を持ち、自分自身の目で見て考えてほしいということです。

ボランティアというと、なんだか難しく聞こえますが、活動の根本にあるのは、「自分の知らない世界を自分の目で見てみたい」という好奇心や他人への関心ではないかと思います。そして、関わりを持った相手が何か問題を感じていたら、“お互いさま”の気持ちで一緒に解決しようとする。個々がバラバラにされ、社会不安が増す今日ですが、そういう人との関わりが、一つの“セイフティー・ネット”になるのではないかと思います」

体験者の声も聞いてみよう

持病があってもできた! 達成感がやみつきに

現在24歳で、心臓に持病があり、一度は就職しましたが、持病が悪化して退職。「社会に出たいのに…」と悩んでいた昨年、ある人の紹介でイベント運営のボランティアをやりました。

メンバーの方々が温かく迎えてくださり、座りながらできるチラシの作成などを割り振ってくれました。人との交流と、仕事をやりとげた達成感に夢中になり、今年は副実行委員をすることに。「病気や障害があっても、居場所を探していけば、できることはある」と、同じ立場の人に伝えたいなと思います。(南区・中原今日子さん)

助けられたことへの感謝が私の原点

結婚後間もないころ、もらい火で自宅が全焼しました。時代はオイルショックのさなか。灯油やトイレットペーパーが手に入らない中、夫の同僚や近所の人たちが「困ったときはお互いさま」と、いろんなものを分けてくださいました。この経験が私の原点。

自分が定年退職した後は「今度は私の番」と、高齢者の方のお話し相手や病院の付き添い、車いすの介助といったボランティアをしています。活動を通して、人と接することが好きだという自分の新たな一面に気づきました。(東山区・松本淳子さん)

「この目で見て感じたい」だからボランティアをする

参加者には女性の姿も多く見られました ※3月29日〜4月1日に実施された、「震災ボランティアバスツアー」(企画/アローズ)の現地(山元町)での様子

私たちは高校教諭をしていますが、春休みに被災地へのボランティアツアーに参加しました。被災地の方々のために何かしたかったことと、被災地が置かれている現状を自分で見て、生徒たちに伝えたかったというのが、主な参加理由です。

宮城県山元町で、農地の中に散らばった漂流物をスコップで取り除きました。現地を見て感じた ことは、復興はまだまだこれからだということ。長い目で応援していきたいし、また行けるときには行きたいです。

ボランティア経験のない個人にとっては「何かしたい」と思っても、行動に移すのは難しいもの。ツアーはいい機会でしたね。(京都女子高等学校教諭 谷口恵太郎さん、善利潤英さん)

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