夫や子ども、友達など近しい人が変化を迎えるとき、プレッシャーを与えるのではなく、さりげなく応援したいですよね。実際にどんな方法があるのか、読者の応援エピソードを集めました。
変化を迎える人を〝応援する〟人に向けて、大槻さんにアドバイスしてもらいました。
「変化のストレスを感じている人は、自分の気持ちを安定させる〝変わらない〟ものを大切にしてください。例えば、未就学の子どもには持ち物に好きな絵を描いてあげる、小学生の子にはお母さんのハンカチを持たせるなど、いつでもお母さんを感じられるようにしてあげると良いですね」
会社での異動や学校での進学といった環境の変化は仕方のないこと。だからこそ家庭など〝変わらない〟安定した場所が重要に。
「家庭や趣味の場など、変化する環境とは別のコミュニティーがあれば安心できます。夫を励ます読者のように、仕事が変わっても夫婦の関係は変わりませんよね。日ごろから信頼関係でつながっていれば、変化があっても心は安定するのです」
掲載した読者の応援エピソードは、相手との関係も応援の方法もさまざまですが、「悩む人にとって、話を聞いてくれる、自分のことに興味を持ってもらえているということは、何よりも安心できること」と大槻さん。
「変化に戸惑う人の不安に気付き、気にかけていることを、まず第一に本人に伝えてあげてほしいですね」
心理学的には「変化は、恐怖を感じる危機的状況」とされているそうです。不安な気持ちがあって当たり前ということ。当事者も周囲の人たちもしっかりと受け止め、前に進みたいですね。